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PlayStationVR#0.5 [雑記]

従前の流れからタイトルを「PlayStation(PS)VR」にしてしまいましたが、今回の話題は本来であれば家庭用バーチャルリアリティ(VR)機器端末全般に対するものになります。
世界的に有名で影響力も強いアメリカの経済新聞THE WALL STREET JOURNAL(WSJ)の記事がちょっとした話題になってます。
元記事のタイトルは「Real Disinterest in Virtual Reality」。直訳すると「現実的な仮想(≒VR)に対する現実的な無関心」と韻を踏んだタイトルになりますが、WSJ日本語版では「VRヘッドセット、なぜ売れないのか ~市場が拡大しない本当の理由とは~」と翻訳され、各ニュースサイトやゲハブログ・掲示板などで紹介されています。
もぅこの翻訳タイトルだけで予測がつきますが、紹介された各ページでは肯定派と否定派が熱い論戦を繰り広げています。


記事の内容は上記したタイトルに張ったリンク先を御覧いただきたいのですが、その主旨はVR機器の購入を考えていないインターネットユーザーにその理由を訊いたところ、その53%が「興味ない」と答えたということです。
そりゃ要らない人にその理由を訊けば、上位に「興味ない」が来るのは当然のことでしょう。ただこの過半数を示す「53%」という表現が誤解を招いている様子が窺えます。
もちろんこの記事には理解しておくべき前提条件として前置かれているにも拘らず、誤解を招く表現に翻訳されたタイトルの影響もあって、激論を交わしている方々の多くはその前提条件を読み飛ばしているフシがあります。さらに穿った見方をすれば公開している側にも、敢えて誤解を招き論戦に仕向けることで訪問者数を稼いでいるような小聡明<あざと>を感じます。


その誤解を解く前にまず前提として、イノベーター理論によると、情報に敏感で新商品を率先して購入する積極的な層・必需品になるまで手を出さない消極的な層ともに市場全体に占める割合は各16%だということ&残る大多数の68%は周囲の動向を見て判断する慎重な層であると分析されていることを報告しておきます。
なおこれは新商品購入に際する態度を分析したもので、どの層が良くてどの層が悪いといった序列はありません。

例えばPSVRはPS4所有者・riftVIVEなどはリアルタイム描画能力の高いPCの所有者しか買わないのはご理解いただけますよね?PS4か高性能なPCがなければVR機器は使いものにならないのですから当然です。
PS4は生活必需品じゃありませんし徒に高性能なPCも同様で、従って最も慎重な層や消極的な層にとっては無用の長物である可能性が非常に高いはずです。可能性があるとしたら必需品になりつつあるスマートフォンを活用するVRゴーグルくらいですが、それだって実際は相応の性能&機能を備えた新しめのスマートフォンが必須になりますから、結局 現段階でVRに手を出せるのは積極的な層や流行に敏感な層が中心になってしまうはずなのです。


その前提の上でもう一度、此度調査の対象を読み返してみてください。「興味ない」の回答率が53%に至った分母となる調査対象は、そもそもVR購入を考えていないインターネットユーザー←つまりどちらかと申しますと消極的な層や慎重な層に限定されていたことが判ります。
上述した通りVRは環境を整えないと利用できませんから、既にある程度 環境が整ってるところにVR機器を買い足すだけで済む積極的な層に対して、消極的な層は1からその環境を整える必要があります。
つまり此度の調査対象は、興味云々以前にそもそもVR導入に際する敷居が高い人の割合が非常に高いことが窺えます。
手出しできないものに興味を持つ人ってどれくらい居られるのでしょう?例えば私なら、ドバイの宿泊費やモナコの家賃相場なんかぜぇんぜん興味ありませんw
まぁドバイやモナコは極端な例だとしても、此度調査は男子小学生に化粧品を購入しない理由を尋ねているのと大差ありません。なかには特別な回答者もいるかも知れませんが、殆どは「興味ない」はずですよねw
ただその「興味ない」と答えているのは市場全体の53%ではなく、イノベーター理論に当て嵌めると市場全体の8.5(≒16×0.53)~26.5(≒(16+34)×0.53)%ということになります。
従って逆に市場全体の73.5~91.5%はVRに何かしらの興味を示していることになりますから、むしろこの調査結果を信頼するならVRは世間から驚くほど高い関心を得ていることになってしまうのです。←さすがにこんなに高い関心を集めてるとは思えませんけどねw


PSVRに話を戻すとまだ需要に供給が追いついていない状態で、2016年末の段階で世界5,000万台を超えた市場に2017年2月の段階で91.5万台しか売られてません。←先ほどのイノベーター理論に当て嵌めるとPS4オーナーのうち少なくとも1,000万人ほどは積極的な層で高確率に購入される潜在需要があるにも拘らず、その1%にさえも供給できていないのです。実際のところPS4は贔屓目に見たところでやっと慎重な層が手出しし始めた段階で消極的な層に買われる段階に至っているとは思えませんから、相対的にPSVRの潜在需要はさらに多くなってしまうはずなのです。
従ってVR業界に警鐘を鳴らすならむしろ、なかなか入手できない間に新規性を失って市場の関心が他に移ってしまうことを懸念すべきなのです。
なのに市場の動向に最も影響力のない消極的な層の意見しか集めていない調査結果に注目し、それを然も全体意見のように捉えて論争している姿は滑稽でしかありません。
タグ:PSVR
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