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「メタルギアソリッド: ピースウォーカー」レビュー [(ネタバレ注意) プレイ日記]


メタルギア ソリッド ピースウォーカー

メタルギア ソリッド ピースウォーカー

  • 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
  • メディア: Video Game


寄路しながらどうにか「メタルギアソリッド: ピースウォーカー」をクリアできましたので、個人的な感想を綴ってみます。

まず率直な感想としては、従来の「メタルギアソリッド」と較べると難易度が落ちているのかな?と思えなくもありません。
本作は協同プレイもできるようになっているのですが、単独プレイでもPSPを投げ出したくなるような場面にはあまり遭遇しませんでした。
「潜入」に拘り、ノーキル&ノーアラートでプレイしていても、いわゆるボス戦以外では特に苦労しなかったような…?
「メタルギアソリッド」のナンバリングタイトルは、PlayStation・PlayStation2・PlayStation3と据置機向けにリリースされてきたのに、(本来「~5」であるべき?→)「:ピースウォーカー」は携帯機PSPでリリースされました。
そのことでもしかしたら対象年齢を下げたために難易度も下げられているのかも知れませんね。
おかげで「伝説の傭兵」としてゲーム世界を充分に堪能することが出来ました。
今までその難易度を理由に「メタルギアソリッド」を敬遠してきた方が居られたとしたら、本作は大丈夫です。安心して始めてください。
一見難しそうなミッションでも、冷静に分析すれば、必ず攻略法が見付かるはずです。


さて…では手放しに満点を点けられるのかと申しますと、必ずしもそうではありません。
…いや、決して駄目だったと云う訳ではないのですが、従来「メタルギアソリッド」を語る上で重要な要素であったストーリーが、僭越ながら「メタルギアソリッド」にしてはかなりアッサリとしたものだったことが気に懸かってしまい、「メタルギアソリッド」ファンとしては満点を点け難い内容だったのです。

これはおそらく、ネガティブなものとポジティブなものの二つの根拠によるものだと思われます。

まずネガティブな方の根拠について申し上げます。
ひとつは「: ピースウォーカー」の全「メタルギア」シリーズに於ける立場上、物語(起・承・転・結)の起と結が決まってしまっているために、その制約の中で創作された物語に大きな起伏を設けることが出来なかったのではないかと云うこと。
これは制作者側でもおそらく気付いていたであろうことが、メタルギアサーガの本流として「『メタルギアソリッド5』に相当する作品」と紹介されながら、そのタイトルを「メタルギアソリッド5」に出来なかったことからも伺えます。

そしてもうひとつは携帯機PSPでリリースされたということ。
その性格上 後戻りすることのない「メタルギア」はマップデータが膨大であり、そこにセリフを伴うデモシーンが加わる訳ですから、膨大なデータ容量を要求しているはずです。
その証拠に、PSPと較べると要求容量がかなり少ない初代PlayStationでリリースされた「~ソリッド」でさえCD2~3枚組でリリースされており、PlayStation2・3でリリースされたシリーズ作はさらに大容量のメディアに詰め込まれています。
それに対し、屋外に持ち歩かれることを想定する必要のあるPSP版ソフトでディスク交換を要求するのは難しいために、「: ピースウォーカー」はUMD1枚に収まる1.8GB以下にデータ容量を抑える必要があったのではないでしょうか。

そしてポジティブな根拠としても、PSPでリリースされたことが挙げられます。
「メタルギアソリッド」シリーズは日本国内以上に海外での評価が非常に高く、日本と違い海外では苦戦の続いているPSP市場で「本流」がリリースされることに対して、内外メディアから「なせPSP?」の疑問が挙げられました。
それに対し制作者は「シリーズ未体験の若い世代に遊んでもらいたい」「(ゲームの将来を展望した上で)PSPを使って、実験してみたい」ことをその根拠として挙げています。
それを理解した上で「:ピースウォーカー」本編を振返りますと、従来作品と較べると難易度が落ちている点も章立てで何度でも同じミッションに挑戦できるようになっている点も納得が出来、「モンスターハンター・ポータブル」シリーズのようにPSPを持ち寄った仲間同士で共同プレイできるようになっていることに、敢えてPSPでリリースされた根拠が伺えます。

つまり「: ピースウォーカー」は、「メタルギア」生みの親が自ら従来の同シリーズをリセットした上で再構築したシステムの上に成り立っているのではないかと云うことです。
従来の「メタルギアソリッド」はその内容に於けるストーリーの比重が非常に高く、制作者の準備したストーリーに沿ってプレイするタイトルだったのですが、「: ピースウォーカー」では敢えてストーリーの比重を「味付け」レベルまで下げ、ユーザー個々の主導による自由なプレイスタイルを狙っているのではないでしょうか。
そう考えますと、冒頭で私が申し上げた「アッサリ」レベルのストーリーにも納得がいきます。

しかし「メタルギアソリッド」には固定ファンもたくさん居られる訳で、彼等を納得させるためなのか、「メタルギアソリッド3」の後日談(あるいは「メタルギア」初作の前日談)的な味付けが施されています。
それ故に新規ユーザーにとっては難解で古参ユーザーにとっては物足りないストーリーになってしまっているのではないでしょうか。
あの「メタルギアソリッド」チームが開発するというネームバリューだけを活かして、「メタルギア」を冠さないタイトルとしてリリースされていたら、私は迷わず満点を点けていたことでしょう。それくらい良くできていて面白い作品でした。
「メタルギアソリッド」の最新作であるというだけで購入を決意した私にとって、皮肉にも「メタルギアソリッド」であったことが足枷になってしまったような、そんな残念な理由による減点でした…。


「: ピースウォーカー」プレイ中、終盤にさしかかるに連れて粗いドット画だった「メタルギア」「メタルギア2」を表現力豊かな現役機でリメイクして欲しい願望がふつふつと湧いてきたのですが、それは厳しいかも知れませんね。
なぜなら従来 単独潜入を旨としていた「メタルギア」のなかで連携できるPSP版は異端な存在で、それがまだ外伝扱いであったのなら問題なかったのかも知れませんが、「メタルギアソリッド5」相応とされた「: ピースウォーカー」まで協同プレイ&組織経営を採用しておきながら、リメイク作とは云えその後リリースされる新作が旧スタイルに戻ることを開発者が受け入れるとは思えないからです。
だからと申して敵側の組織でプレイするってのも、ゲームとしてはかなり退屈なものになりそうですから…ねA^^;

その意味では、本当にこれが最後の「メタルギアソリッド」なのかも知れません。
「メタルギアソリッド2」の主役をメインに据えたゲームがリリース予定ですが、あれは名ばかりで従来の「メタルギアソリッド」とは完全に異質のゲームのようですから…。

図らずも英語音声&日本語字幕である「インテグラル」が初体験だったことで、文字通りまるで超A級ハリウッド映画のような演出と共に出逢った「メタルギアソリッド」とこれでお別れだと思うと、かなり寂しい思いでいっぱいになってしまいました。

メタルギアソリッド インテグラル PS one Books

メタルギアソリッド インテグラル PS one Books

  • 出版社/メーカー: コナミ
  • メディア: Video Game




最後に余談ですが、「モンスターハンター・ポータブル2ndG」とのコラボについて少々…。
アレって、内容的にOKだったのでしょうか?
セールスのことを思えば国内PSP市場でダントツの販売量を誇る「モンスターハンター・ポータブル」のファンを取り込めるとか・海外ではPSPと同様あまり売れていない「モンスターハンター・ポータブル」の知名度を上げることができるとか両社の思惑があったのかも知れませんが、個人的には両作品の世界観を壊してしまっているのではないかと思います。
私も最初は近代兵器で飛竜討伐できることに心を躍らせましたが、実際、滑空するリオレウスに自動追尾ロケット弾を放ったときに「何か違う」と思ってしまったのです。

まず「メタルギアソリッド」ファンの立場から申しますと、「メタルギアソリッド」はリアルな戦場で如何に生き残り&任務を全うするかが主題だったはずなのに、自ら進んで怪獣退治に行っちゃうってのは可笑しいでしょう。
対して「モンスターハンター・ポータブル」ファンの立場から申しますと、本来は畏怖の対象たる巨大モンスターが(比較的)手軽に狩れてしまうことで、その権威を失墜させてしまっているのではないでしょうか。

例えば、マザーベースの拡張に於いて、開拓した地層からモンスターの化石や装備類が出土する程度に&それを見たチコが狂喜乱舞する程度に抑えておいた方が良かったのではないかと思います。
「: ピースウォーカー」に登場したオリジナルモンスターが今冬発売予定の「モンスターハンター・ポータブル3rd」に登場する可能性は限りなく高いと思いますが、お願いですから世界観をブチ壊すようなコラボ装備だけは勘弁願いたいです;

モンスターハンター ポータブル 3rd(仮称)

モンスターハンター ポータブル 3rd(仮称)

  • 出版社/メーカー: カプコン
  • メディア: Video Game


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